寒九の雨は豊作の兆し?

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霞城公園 二の丸東大手門と最上義光公像(1月10日)
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山形パワーで賑わう初市

 山形の新春の恒例行事「初市」が10日に開かれ、穏やかな天候の下、大勢の買い物客でにぎわいました。初市は江戸時代から続く伝統行事、その起源は、出羽山形藩57万石最上義光公の1600年まで遡るとも言われています。商売繁盛や長寿を願う「かぶ」や「白ひげ」、カラフルな団子木、臼や杵、まな板の木工品、「どんがら汁」など食欲をそそる店など、所せましと立ち並びました。
 400年もの間、延々と続けられてきた山形の風物詩に山形の粘り強さとパワーを感じます。かっては、生活必需品だったまな板や金物、そして縁起物を扱う露店が主だったと思われますが、最近では、食べ物屋さんの売り声が一段と大きくなってきているようです。時代の移り変わりでしょうか。でも、近郊農家の手作りの品々は、長い間受け継がれてきた技術、絶やさないでほしいものです。
 ところで、13~14日は寒の入りから数えて9日目、「寒九」とも呼ばれています。昔から「寒九の雨は豊作の兆し」として喜んだと言います。そこで、気象庁のホームペー
ジで山形の天気の記録がある過去47年間の1月13、14日に雨が降ったかどうかを調べてみました。真偽のほどを確かめてみたくて、イッパイ飲みながら。
 すると、雨が降った年数は13(28%)、そのうち米作柄が平年を上回ったのが7、下回ったのは6とほぼ五分五分でした。ここで興味があったのは、平年を下回った年には、平成5年の大冷害をはじめ、昭和46年、昭和51年、平成15年といった記録的な冷害年が含まれていることです。偶然でしょうか?。
 なぜ、「寒九の雨は豊作の兆し」と喜ばれたのか、その謂われは定かでありません。きっと、春を待つ気持ちを表したのではないでしょうか。ちなみに、山形の13~14日の天気予報は晴れマーク、雨は期待できないようです。

2015年1月13日 10:21