仕事始めは恒例の餅つきで

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 正月と言えば餅、古代から餅は神秘な霊力をもったものとして信じられ、正月や四季折々の神事やお祝いごとに餅を作り、私達の生活の中に溶け込んでいます。
 餅にはもちろん「もち(糯)米」が用いられます。米のデンプンの性質として「うるち(粳)ともち(糯)」があります。デンプンにはアミロースとアミロペクチンとがあって、この二つの配分で「もち」になったり「うるち」になったりします。「もち」にはアミロースがまったくふくまれていません。100%アミロペクチンで、独特のモチ臭がします。これに対して、「うるち」は10数%から20数%のアミロースを含み、残りがアミロペクチンです。米粒を縦に割って、切り口をヨード液で染めるると「うるち」は黒く染まり、「もち」は茶色に染まります。また、「もち米」は「うるち米」と違って、白く不透明ですから、外観上からも見分けがつきます。「もち米」の白米を蒸して、ついて作るのが「餅」です。
 さてアスクの今年の仕事始は「もちつき」です。5日、駐車場には大きな臼が運び込まれ、陽がさす青空に恵まれての餅つきです。商売繁盛、五穀豊穣、無病息災、家内安全、交通安全などなど、もろもろの願いを込め、杵に足をとられながら搗く社員、高く持ち上げ力強くつく社員、米屋ならではのアスクの新春風物詩の一コマです。
 今では臼と杵で作る餅は珍しくなりました。家々で、地方地方で根付いていた餅文化もその姿を消そうとしています。「米ーイネからご飯・酒まで」、この豊かな食文化を支えたい、アスクはこの地道な取り組みをこれからも続けていきます。納豆もち、雑煮もち、美味しかった。ご馳走様でした。
  
 

2015年1月 6日 10:31