アスク試験田から6(収量・品質の概要)

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 残り一枚となった今年のカレンダーは棚田の雪景色、今日からの天気予報も雪だるまが並んでいます。 アスク試験田に立つと、社員の田植えや稲刈りで賑わった田んぼには雲が低く垂れこめ、冬到来を感じさせます。
 さて、試験田での酒造好適米7品種の成育経過は、本ブログで逐一取り上げてきました。今回は、収量と品質の調査結果の概要を紹介しましょう。
 品種別の収量・品質を平年値(平成18~25年の平均値)と比較したのが右の棒グラフです。7品種の総平均値で本年と平年を比較すると(括弧内は対平年比・差)
  収量 : 58.7kg/アール(104%)
  千粒重:25.4g      (98%)
  整粒歩合:74.6%    (+4.5%)
  心白粒歩合:26.4%  (+0.2%)
  玄米タンパク含有率:7.6%(+0.6%)
となっています。
 以上の結果から、試験田における26年産米は品種によって若干異なるものの、収量は県の作柄と同様にやや良、品質も整粒歩合が高く、やや良と判定されます。ただし、玄米タンパク質含有率が7.6%と7平年値より0.6%高めでした。その要因一つに、成育が遅直りしたために、出穂してからも葉色が濃く推移したことがあります。
 なお、これらのデータについては、一冬かけてじっくりとまとめ、来年の酒米づくりに役立てたいと思っています。 


 

 

 

 


 

 

2014年12月 1日 10:43