金山酒米研究会"タンパク含有率の目標値達成!"

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                                        晩秋の酒米の里金山
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 アスク品質調査室は続々と送られてくる26年産酒米サンプルの品質調査に追われています。これまでの調査で注目されるデータが金山酒米研究会の出羽燦々の玄米タンパク質含有率です。60数名の生産者の全平均値が7.3%、平成17年に調査を始めて以来もっとも低い値を示しています。研究会の目標値が7.5%ですから、それを0.2%下回りました(グラフ左)。中でも、研究会メンバーのKさん、例年タンパク質含有率が8%以上と高いことから、低くするための栽培法の改善などに取り組んできましたが、その努力の甲斐あってか、何と本年産は7.3%、劇的に低下しました(グラフ右)。
調査室では、タンパク質含有率はBLテック社の近赤外分析計で測定していますが、そのデータを確認するため、県農研センターの機器でも同サンプルを測定しほぼ同結果を得ています。蛇足ながら)
 タンパクが低い値を示した要因として、①出穂後20日間の平均気温が23.2℃と平年並みで経過したこと、②25年が倒伏したことから、本年は肥料を控えめに施用したメンバーが多かったこと、などが考えられます。
 品質の特徴はタンパクだけではありません。整粒歩合が全平均で76%、例年より5%近く高いことです。金山酒米研究会の本年産米の品質が向上した要因は、データがまとまり次第解析を進め、今後の酒米作りに役立てたいと思っています。
 品質は上々、酒米研究会が育んだ米はいつにも増しておいしい酒を醸してくれるでしょう。愛飲家の皆さん、お楽しみに。


本年産の品質特徴は、タンパクばかりではありません。整粒歩合が全平均で76%と例年より5%も高いことです。

 

2014年11月10日 13:25