アスク試験田、種子田の稲刈り始まる

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山口泰弘・平吹正直さんのコンビで、はなの舞の種子の刈り取り
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 9月8日は二十四節気の白露、大気が冷え、野の草に露が宿って白く見え、秋の気配がひとしお感じるようになる頃、という意味があるとのこと。その言葉どおり、山形の朝夕はめっきり冷え込むようになりました。
 初秋の訪れとともにアスク試験田と種子田での稲刈りがスタートしました。山形市郊外の田んぼでは一番乗りです。試験田では、酒造好適米品種早生「羽州誉」、「龍の落とし子」、「改良信交」の原原種を、種子田では早生「はなの舞」の原種を刈りました。
 原原種は、品種の基本になるタネです。このため、刈り取りは他品種と混合しないように、また異株が混入していないか、一株一株目と手で確認しながらの作業です。手間がかかります。刈り取った稲束には品種名を書いた札をつけ、杭に架けて20日間ほど自然乾燥します。初秋とは言え、背に照りつける日差しはまだ強く、汗びっしょり。
 試験田から少し離れた種子田では、種子用コンバインで原種の刈り取りです。この指とまれグループの山口泰弘、平吹正直さんの息の合った若手コンビが手慣れた作業をこなしていきます。原種はコンバイン刈りですので10アールを1時間ほどで終えますが、大変なのはその後です。機械内にたまっているモミやワラ屑などを取り除かなければなりません。明日刈り取る「キヨニシキ」に混ざらないよう念入りな掃除は欠かせません。
 こうした面倒な作業で厳正な種子を生産し、この種子が高品質の酒米を生み、そして芳醇な酒を醸す、これが酒米を扱うアスクの姿勢であり、試験田・種子田の役目なのです。
 間もなくコンバインが行き交い、田んぼは賑わい、米どころ山形の秋の風物詩が広がります。

2014年9月 8日 14:20