さわやかな"空"を待ち望む

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畦畔の草刈りに追われるこの指とまれの平吹正直さん達

 8月27日、東北農政局山形地域センターは、県内の水稲の作柄概況(8月15日現在)について「やや良」と発表しました。8月初め頃まで天気が良好で穂数、モミ数が多くなったことが要因とのこと。
 でも気がかりなのが出穂以降の日照不足、このため、登熟は「やや不良」となっています。加えて、モミ数が多いことも登熟には不利に働きます。気象台によれば、9月に入らないと天候の回復は見込めないとのことですが、一日も早い爽やかな空を待ち望んでいます。
 この指とまれの平吹正直さん達は、いま、畦畔の草刈りに連日追われています。米づくりの作業と言えば、田植えとイネ刈りが主役であることは誰もが知っています。これに対して、草刈りは黒子です。草を刈っても、格別作柄にプラスするわけでもありません。草刈り機を背負い、足場の悪い畦畔や土手で、暑い中での手作業は重労働です。黒子が米づくりの全労働時間に占める割合も馬鹿になりません。とくに経営規模の大きい農家にとっては負担です。
 草刈りを終えた畦畔は清々しく気持ちのよいものです。”田んぼを荒らしてはならない”、”田んぼの景観を良くしたい”、という米づくり農家の心意気をそこにが感じることができます。

2014年8月29日 14:14