酒米の里金山、さらなる品質向上をめざして

                 P1020565.JPG 
                 酒米の里金山から真夏の鳥海山 を望む(8月4日)P1020559.JPG


 山形は8月に入って連日猛暑日が続いています。この暑さに促されるかのように、穂が一斉に顔を出し、緑一色だった田んぼは黄色味を帯びてきました。
 酒米の里、JA金山酒米研究会のメンバーが汗する出羽燦々の出穂も例年より3~4日早まっています。会長松澤信矢さんの田んぼは既に穂が出そろい、葉色を測定するとSPAD値で32、少し淡い感じがします。出穂してからモミにデンプンが詰まるのを登熟と呼んでいますがその期間は40日程度です。もし、登熟期間の平均気温が平年並みの22.5~23℃で推移すれば、玄米タンパク含有率7%、心白率20%、千粒重26.5g前後と予測され、高品質が期待されます。反面、平成22、24年のように25℃の猛暑と仮定すれば、小粒化、腹白型心白粒、そして胴割れ粒の増加による品質低下が懸念されます。高温対策には、出穂後の水管理が基本ですが、松澤さんの田んぼにはいつもより深く水が張られ、穂も涼しげです。さすが、酒米づくりのベテランの腕です。
 この日(8月4日)の夜は、真っ黒に日焼けした研究会のメンバー21名がJAに集まり、GAP認証4年目に向けての内部・外部審査への対応、そして品質のさらなる向上をめざす技術対策などを検討し、確認しあいました。GAP認証と品質向上、酒米の里の研究会ならではの先進的な取り組みは続きます。

2014年8月 5日 11:50