アスク試験田から5(8月7日の成育)
真夏の最上川と月山(中山町から)
8月の暦をめくったその日から山形は連日35℃以上の猛暑に見舞われました。最上川の水量もずいぶん減ったようです。真夏には珍しく暑さの中にも爽やかに晴れ渡った3日、残雪の月山をくっきり眺望することができました。
山形市は5日から始まった花笠祭り一色でしたが、最終日の7日の夕方には雷を伴う強い雨で中止、今日は一転して立秋をすぎたことを感じさせる空模様となっています。
アスク試験田の成育は穂が出そろいました。葉の数は、早生品種が13枚目、中生品種が13.4枚目が止葉となり、いずれも平年より1枚多く出葉しています。このため、試験田の出穂は、例年になく早まっている付近の田んぼとは異なり、1枚多く出葉したぶん遅れて平年並みになりました。増葉したのは、成育が途中で抑制され、結果として遅直りになったためでないか、と考えられます。もし、平年並みの総葉数であったら、出穂は5~7日は早まったでしょう。葉色はほぼ平年並みです。
刈り取りまで残り一か月間、平年並みの天気で経過することを願うばかりです。酒米を作るこの指とまれグループの平吹正直さん、山口泰弘さんは、この暑さによる胴割れ粒や白粒米の発生を防ぐため、きめ細かな水管理を心掛けています。また、稲刈りが早まることを想定し、その対応などを二人で話し合っています。お盆休みが過ぎた頃、田んぼは緑から淡い黄色へと移り変わります。
2014年8月 8日 12:31