酒米づくりへの新たな挑戦(14)

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酒米の里を流れる大堰、この清冽な水が酒米を育てる   松澤さんの圃場(7月6日)
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 疎植植えの成育概況            疎植植えの株、茎はガッチリし葉は黄色味を帯びている


 酒米の里金山、JA金山酒米研究会松澤信矢会長は酒造好適米「出羽燦々」のより高品質をめざし「疎植栽培(尺植え)」に取り組んでいます。本年で4年目になります。7月6日の成育は上の表に示した通りです。
 成育は、草丈、茎数ともにほぼ並みですが、葉の色が淡いのが、24・25年の成育とは異なります。これは、昨年が一部倒伏したため、本年はその反省に立って、イネをガッチリ育てるという松澤さんの考えです。このため、作溝後の中干しをいつもより強めにしているのでしょう。田んぼに入ってもぬかりませんでした。葉の色はSPAD値で31、少し黄色味を帯びています。
 今が茎の数が最高に到達する”最高分げつ期”、これ以降は分げつは増えず、少しずつ減少します。疎植栽培のコツは、発生した茎が穂になる割合、”有効茎歩合”をいかに高めるかにあります。
 これからが高品質をめざす酒米づくりの本番、気温の推移に合わせた適切な水管理、成育の進度に合わせた穂肥の施用など、これまでに積んできた経験と実績を生かしながらの挑戦が続きます。
 

2014年7月 7日 11:30