梅雨の中休み"残雪の月山を眺望"

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  梅雨の合間に残雪の月山を眺望(山形市郊外、アスク試験田)
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 きのう(6月23日)山形の空は梅雨空とは打って変わって、一面に青空が広がりました。アスク試験田からは、久しぶりに月山を眺望できました。真夏を迎えるというのに、今年の残雪は多いように感じます。
 そのさわやかな空の下で、30アールの種子田に植えた酒造好適米”酒未来”の調査を行いました。30アールの田んぼでは、畦畔に立って観察するだけでは、異株のチェックは不十分です。田んぼに入って、チェックする必要があります。とくに、ばか苗病に罹病した株がないかには注意を払います。
 30m×100mの田んぼの中を20往復ほど、目を光らせながらゆっくり歩き回ります。厳正な種子生産には、刈り取りまで数回、こうした地道な作業は欠かせません。足腰の鍛錬にはなりますが・・・・。
 ばか 苗病とは:ばか苗病の病原体は、イネばか苗病菌という子嚢菌です。その胞子が開花したモミに付着すると、種もみが翌年発芽するとともに胞子も発芽し、植物を成長促進するジベレリンというホルモンを分泌します。この菌に感染した苗は、田植え後に葉色は薄くなり、著しく徒長します。そして、収量まで影響します。ジベレリンは成長ホルモンで、植物にとって摂取過多は害になりますが、成長には必須な植物ホルモンの一種です。ジベレリンの働きで良く知られているのが、ブドウのタネ無し処理への利用です。
  
  

2014年6月24日 11:09