清明の時節 雨 紛々

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  最上川に映える残雪の月山(左)と朝日連峰(右)(中山町にて、4月2日)

 山形の空は4月の暦を待ちかねたように春の陽気が続きましたが、”春に三日の晴れ間なし”今日は煙るような雨が降り続いています。明日は二十四節気の”清明”、です。清明には、冬の寒さから春の暖かさに移り変わり、桃やすももの花が咲き、清新明暢の気が充満する時分の意味があるとのこと。降る雨に中国の詩人杜牧が詠んだ七言絶句が思い浮かびます。
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     路上の行人 魂を断たんと欲す
     借問す 酒家は何処に有る
     牧童遥かに指す 杏花村
 
 花と言えば桜、山形はまだ蕾ですが、15日頃には桜前線を迎えると予想されています。ところで、山形の春は桜が主役?、いやいや、一歩郊外に足を延ばすと、そこには残雪の月山と雪解けの清冽な水を満々と湛え流れる最上川を背景に、すもも、桃、さくらんぼ、ラ・フランス、りんごなど百花繚乱、そこには桃源の郷が広がっています。
 この春、山形の田園風景も満喫してけらっしゃい。

2014年4月 4日 10:07