試験田の種子準備始まる

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 山形はここ数日寒気が少し緩み、ようやく春の訪れを感じるようになりました。アスク試験田の畦畔の凹凸が見えてきました。間もなく2月は終わります。重い腰を上げながら、試験田に作付する種子の準備です。
 ところが、この作業が意外と面倒なのです。試験田は種子、それも一番基になる原原種と呼ばれるタネの生産が主です。このため他品種が混入しないよう、播種~田植え~刈り取り~種子調製などの作業機は全て両手です。ここでは刈り取ったあとの種子調製について、アスク流の手順を紹介しましょう。
 ①試験田には一品種が5系統ずつ植えられ、各系統ごとに20.本の穂を刈り取ります(写真①)
 ②系統ごとに穂一本ずつ手作りの器械?で脱穀します(写真②)。
 ③脱穀したままでは枝梗(しこう)や芒(ぼう、ノゲ)などが着いていますので、それらをビニールシートにくるみ50回ほどもみほぐします。これは脱芒作業と呼ばれています(写真③)。
 ④脱芒したままでは粃(しいな)、ワラ屑が混入しているので、これらを除くため、2.3mmの網でふるいにかけ精もみを選別します(写真4)。
 ⑤精もみを系統ごとに袋詰めします(写真⑤)。
これで完了です。
 以上が種子調製の流れですが、結構手数がかかり、根気の入る作業です。さあ、いよいよ今年度のアスク試験田の米づくりがスタートしました。「あぜ道」から、山形の酒米づくり情報をお送りします。ご愛読ください。

 

 

 

2014年2月25日 14:31