復興支援へ"酒米づくり"を語り合う

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 これからの酒米作りを熱く語り合う

 立春を迎えたのに、山形の空は粉雪が舞う真冬の寒さに逆戻り、春の訪れはまだ先のようです。
 さて、いま、県内の愛飲家の間では、純米吟醸酒「甦る」(よみがえる)がちょっとした話題になっています。「甦る」は山形県長井市民と福島県からの避難者が力を合わせて造った”絆の酒”だからです。醸造元は、福島県浪江町から長井市に移転した鈴木酒造店長井蔵、復古品種「さわのはな」が原料米です。「甦る」には福島から避難を余儀なくされている方々を勇気づけたいという熱い思いが込められています。
 「甦る」を機に、地元の米づくり農家の間にも、”酒造好適米の生産を通じて支援を”という輪が広がっています。しかし、これまで酒造好適米を作った経験はありません。そこで、2月3日、米づくり農家、相馬市から避難し市民農場で活躍する職員、アスク社員が長井蔵に集い、”酒造好適米とは”から始まる勉強会を開きました。酒米づくりの基本技術と栽培管理や酒米を巡る情勢などなど、”支援の輪”の皆さんは講師の話に熱心に耳を傾け、メモを取り、そして語り合いました。
 品種の選定や作付け面積など、具体的なことはこれからということです。長井市に酒造好適米が根付き、長井蔵が醸す芳醇な酒が福島の一日も早い復興につながることを願い、そして些かですがその一助になればと思っています。
 
 

2014年2月 4日 11:31