酒米作りの若者「指切りげんまん」アスクに集う

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酒米を巡る情勢に耳を傾ける若い担い手達。 品質は年々向上(緑:整粒歩合、赤:タンパク含有率)
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 暦の上では大雪の12月7日、JA新庄もがみ「指切りげんまん」のメンバー14名が来社、今年の酒米づくりを振り返り、さらなる品質向上をめざしての検討会を開催しました。
 「指切りげんまん」は、酒造好適米「出羽燦々」、「美山錦」に取り組んでいる若い担い手達のグループです。結成して5年目、指
村会長の下で、若さで酒米づくりに汗を流す面々です。.
 グループの本年産の品質を紹介しましょう。平均値で見ると、整粒歩合74.3%、玄米千粒重26.9g、心白率18.3%、胴割れ粒歩合6.5%、玄米タンパク質含有率7.5%、という結果でした。胴割れ粒歩合が例年より少し高いのが気になりますが、まずまずの品質です。胴割粒歩合が高めだったのは、刈取り期の乾燥した天気と倒伏が影響したようです。
 これらの数字を、21~24年産と比較すると、整粒歩合は年々高まり、タンパクは低下している傾向が上のグラフもから読み取れます。品質は、良質・安定化してきたと言えるでしょう。
 良品質化をもたらしている要因の一つが、穂肥の時期に、今年は7月10日でしたが、田んぼを巡回し、葉色や成育量を測定して適正な穂肥量を確認しあうことにあります。
 今一つが、品質評価を総括する検討会です。たとえば、酒米の品質を左右するタンパクは、高度な器械で測定しなければわかりません。アスクが測定した数値を見て高いか低いかがわかり、他のメンバーとも比較できます。高すぎれば、肥料のやり方が適切だったかどうかが推定できます。検討会はメンバ一人一人の栽培法の総括と、お互いの切磋琢磨の場でもあります。
 そして欠かせないのが終了後の懇親会、その盛り上がりが仲間同士の絆をより強めています。若い担い手たちの確かな酒米づくりを支援する、アスクもまた意を新たにした集いでした。
 
 
 

2013年12月 9日 09:35