来年の米づくりに備えて

  このほど発表された山形県25年産米の予想収量608kg/10a、 反収は長野県、青森県に次いで第3位になっています。一方1等米比率は、全体で96.6%(9月30日)、なかでも「つや姫」は99.9%と例年にない高品質の米に仕上がっています。
 田植え期以降、一時的な低温や7月の日照不足があったものの、出穂期以降はおおむね天候に恵まれたことが、収量・品質の向上につながったと考えられます。
 もちろん、生産者の米づくりへの努力は見逃せません。「この指とまれ」の山口泰弘さんは酒造好適米「酒未来」の田んぼの耕運の真っ最中、例年より少し遅れましたが、来年の米づくりに備えての土づくりです。秋耕には
 ①コンバインで刈り取られた稲わらの分解が早まる。
 ②春先には田んぼの乾燥が進み、土の中の窒素(地力)分が多く発生する。
 ③田植え後の田んぼのワキ(異常還元)を抑える
などの効果があると言われています。
 このように、作柄は天候のみに依存するのではなく、生産者の米づくりへの意欲という両輪に支えられています。”減反政策の大転換か?”、との報に一抹の不安を持ちながらも、来年の米づくりはスタートしました。
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     「酒未来」の田んぼを秋耕する山口泰弘さん

2013年11月 1日 14:25