酒造好適米"愛山"の稲束を宅急便で

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 全面倒伏した愛山の種子圃場     刈り取りは一株一株起こしながら
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 刈り取りを終えた原々種圃場  山形まで宅急便で運ばれた原々種の稲束は直ちに乾燥へ

 アスクが兵庫県小野市の山間の田んぼで幻の酒米とも呼ばれている”愛山”の種子を生産していることは、本ブログ(6月17日、9月24日)で紹介しています。
 6月14日に田植えして4か月経ち、いよいよ刈り取りを迎えた愛山ですが、株元から穂先まで150cm近くの長さにも達し、上の写真からもわかるように全面倒伏してしまいました。
 10月21日早朝に山形を発ち現地に到着、刈り始めたのが午後3時近くです。倒れた愛山を一株一株起こしながら、そして異株らしきものが混入していないか確かめながら、300株ほど刈り取りました。終えた頃には、短い晩秋の日は暮れかかっていました。慣れない土地での夕暮れは実に心細いものです。
 稲束は株元から1/3ほど切り取ってすぐさまダンボール箱に詰め宅急便で山形へ。生の稲束を宅急便で送る、それも300株もというのは、運送会社では初めてではないでしょうか?。
到着後は直ちに乾燥へ。 乾燥後に脱穀・調製したタネは来年の原種生産用に、また、田んぼで選抜した10株は株ごとに玄米形質などを調査したうえで、来年の原々種の系統栽培用となります。このように、厳正な種子を生産するには複雑で専門的なな作業は欠かせません。”おいしい酒を醸す米”それを作るには手間と時間がかかるのです。

 

 

2013年10月23日 13:04