山形県産米の品質良好!

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P1000419.JPG 10月に入り、県内のイネ刈りは最終を迎えています。このほど発表された県産米の作柄は「101」の平年並み(9月15日現在)、予想収量は602kg/10aとなっています。全国の県別収量をみると、長野県がトップで631kg、次いで青森県が611kg、山形県は第3位です。一方、品質は白未熟粒の発生が少なく、例年以上に良好のようです。
 そこで、今年の県産米の作柄に及ぼした気象要因を次のようにまとめてみました(上のグラフは5~9月の半旬別平均気温と日照時間の推移で、青の折れ線が平年気温、黒の折れ線が本年、緑の棒が平年日照時間、茶色の棒が本年日照時間を表しています)。
① 田植~幼穂形成期の栄養成長期間(5月中旬~7月上旬):高温・多照→順調な成育
② ~出穂期の生殖成長期間(~8月上旬):多雨・少照→草丈の伸長による倒伏要因
③ ~刈取期の登熟期間(~9月下旬):やや高温・日照並み・最低気温低→白未熟少
 なかでも、③の期間がここ数年続いた猛暑の夏とは異なり、最低気温が低く気温較差(最高気温ー最低気温)大で経過したことが特徴的でしょう。このことが白未熟粒の発生を減少させ、粒の肥大を促進し品質良好につながっていると考えられます。
 とはいえ、今年の稲作期間の気温経過をみると、7月中旬~8月上旬のみが平年を下回ったものの、それ以外の期間は平年を上回っています。温暖化が進行しているせいでしょうか。気になるところです。
 

 

2013年10月 3日 11:56