25年産酒造好適米の品質調査始まる

 いま、アスクには山形県産の酒造好適米「出羽燦々」はもちろんのこと、新潟県産「五百万石」、長野県産「美山錦」、そして間もなく兵庫県産「山田錦」など、全国の産地から酒米とそのサンプルが集まってきます。サンプルの数は、500~600点ほどにもなります。
 酒造好適米の望ましい玄米形質として、①粒が大きくて豊満なこと、②心白が中央に鮮明にあり、大きすぎないこと、③タンパク質含有率が低いことがあげられます。そこで、アスクではサンプルの、整粒歩合、胴割れ粒歩合、玄米千粒重、心白率、タンパク質含有率を専用の機器で調べ、①~③の条件を満たしているかを分析します。
 品質を調査するだけではありません。得られたデータを解析し、その結果を蔵元や生産者の手元に届け、酒造りや酒米づくりに活用いただけるようにしています。なかでも、玄米タンパク質含有率のデータは、生産者の施肥法・土壌特性などの酒米づくりの栽培履歴と改善点を見出す有力な手がかりを知らせてくれます。
 これから一冬、サンプルの測定に追われる日々が続きます。地道な取り組みが品質向上に役立つことを期待しながら。
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  玄米のタンパク質含有率の測定機器(BLテック社:インフラスター)
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  酒米の品質(整粒歩合、胴割れ粒歩合、心白率)の測定(静岡製機)

 

2013年10月12日 13:56