アスク試験田、稲刈り始まる

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羽州誉の原原種の刈り取り                稲束には札を付ける
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品種ごとに稲束を杭に架ける              2週間ほど自然乾燥する

最高気温32.6℃となった9月4日、アスク試験田の稲刈りが例年より4ほど早くスタートしました。酒造好適米品種のうち早生の「羽州誉」・「龍の落とし子」などの原原種です。タネの生産ですから一般栽培のものよりは7日ほどは早めに刈ります。
原原種というのは品種の一番基になるタネのことを言います。このため、刈り取りは、他品種と混合しないように、また、異株が混入していないか、一株一株目と手で確認しながらの作業です。手間がかかります。そのうえ、今年の稲は、7月の長雨と日照不足で丈が10cmほど長めです。羽州誉は1mを超え、倒伏寸前です。それだけに余計大変です。
刈り取った稲束には品種名を書いた札をつけ、稲杭に架けて自然乾燥します。もちろん、すべてが昔ながらの手作業です。汗びっしょり、稲刈りは慣れてはいるというものの真夏のような日差しの強さには参ります。でも、「暑い中ご苦労さん」との道行く人が声をかけ、一息つけるのも、山形ならではの人情でしょうか。
試験田周辺は黄金色が一段と濃くなってきました。急かれるように、酒米の生産者「この指とまれ」の若い担い手たちは畦畔の草刈りに追われています。中旬ともなれば、コンバインが行き交い、田んぼには再び賑わいが戻ってきます。

2013年9月 5日 15:31