「出羽燦々」の高品質をめざし指切りげんまん

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7月10日、JA新庄もがみ酒米研究会”指切りげんまん”(代表指村貞芳さん)のメンバー11名とJA,アスクの関係者が小雨の降る中、酒造好適米「出羽燦々」の青田を巡回しました。メンバーがお互いの田んぼのイネを見て、触れて、穂肥(穂の出る25~20日前の追肥)の適期を判断するためです。
例年ならば作溝・中干しで土が硬く締まっているのですが、今年は、雨天続きで、作溝が崩れるなどその効果がまだ表れていないようです。このため、田んぼはまだぬかるみ雨天のせいか、葉の色は濃く見えます。
まずは、草の長さ、茎の数、葉の色の濃さ、幼穂の有無などを調査します。これを”成育診断”と呼んでいます。高品質の酒米づくりには、この診断は欠かせません。穂肥の量や施用時期が玄米のタンパク含有率や粒の大きさなど、品質に大きく影響するからです。
調査の結果、本年の成育は草丈・葉色、幼穂の長さはほぼ前年並みと診断されました。このことから、穂肥の処方は、施用量はN成分で1.5kg/10a、施用時期は7/11~15日、なお、3点の田んぼは葉色が45と濃いことから、穂肥は葉色の推移をみて対応、ということを確認しあいました。
青田巡回は今年で4年目、この間、グループの酒米作りは”収量から品質重視”へと変化しました。米のタンパクは8%から7.5%へと低下しました。メンバーどうしのバラツキも小さくなってきました。品質は確実に向上しています。
 
酒米づくりに挑戦してまだ日の浅い”指切りげんまん”ですが、若い担い手のパワーに期待したい。巡回後の直会が大いに盛り上がったのは言うまでもありません。

2013年7月12日 15:46