芒種を迎え一雨ほしい

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アスク試験田からの蔵王

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6月5、6日は二十四節気のひとつ、芒種です。芒種とは、イネやムギなど芒(ぼう、のげ)のある穀物で、この頃に、種まき、田植え、麦の刈り取りをする時期を指すとも言われています。
芒はイネの果実(玄米)を包む頴(えい)、すなわちモミ殻の先端にあるトゲのような突起です。芒の有無や長さはイネの品種によって異なります。一般に昔の品種は長く、「はえぬき」や「つや姫」のような現在の品種では、播種や収穫に便利なように短いか、退化しています。しかし、芒の無い品種であっても、穂の先につくモミに長い芒がみられる場合があり、異品種では?、と勘違いすることもあります。
芒種は気象的にみると、梅雨に入り、むし暑くなってくる時期です。かっては、この頃に降る雨を待って田植えが行われたのでしょう。
ところで、西日本は記録的な少雨を記録しているとのこと。山形の空も5月下旬から晴天が続いています。田植え後の苗の成育にとって、この好天は恵みです。アスク試験田の成育も、葉の数や茎の数の増え具合は例年より早いようです。
一方、畑はカラカラ、ここら辺でまとまった雨が欲しいところですが、”五風十雨”と順調に行かないのが空の気まぐれなのでしょう。

 

2013年6月 6日 13:08