24年金山産「出羽燦々」の品質概要

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初冬の月山(左)、朝日連峰(右)(山形市郊外にて、11月28日)

酒米の里金山町「酒米研究会」の24年産酒造好適米「出羽燦々」の品質については、現在、調査・とりまとめ中ですが、その概要は次の通りです。
一等米比率は99.0%、本年と同様に高温年であった23年、22年よりも高くなっています。会員64名のサンプル調査でも、千粒重はやや小さめですが、心白の入りが良く、整粒歩合は高く、また、玄米タンパク質含有率は低めの結果となっています。
千粒重が小さめであったのは、9月上・中旬の厳しい残暑によるためと考えられます。コメの粒の大きさは、長さ→幅→厚さの順に決まりますが、9月は厚さが増す時期です。コメの実りをマラソンレースに例えれば、粒の大きさが決まる最終コーナーで、息切れを起こしたようなものでしょうか。それでも、品質が低下しなかったのは、胴割れ粒の発生を防ぐための適期刈り取りや乾燥方法についての講習会を開くなど、会員の努力があったからです。
ここ数年、酒米の品質は9月の残暑に影響される傾向にあります。寒冷地金山の米づくりにも、高温対策が必要になってきたようです。


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2012年11月30日 12:15