山形の9月の暑さ、史上最高か!

 

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山形は、台風17号の影響はほとんどなく、10月を迎えました。県内のイネ刈りは最終に入っています。
さて、9月28日に公表された9月15日現在の山形県の水稲の10アール当たり予想収量は604kg(作況指数102)、やや良と見込まれています。同じ県内でも、中山間地の最上地域は104ともっとも高くなっています(写真は最上地方の金山町の刈り取り前の田んぼ)。ちなみに、全国では、北海道が107、青森が106、岩手が105の豊作となっています。今年の夏の暑さが北国の米づくりに与えた恵みです。            
ところで、上の気象図は山形市の5~9月(稲作期間)の半旬別の平均気温(折れ線:黒線は本年、青線は平年)と日照時間(縦棒:黄色が本年、緑が平年)の推移を示したものです。このグラフで目立つのが、9月上・中旬の気温の高さです。9月の月平均気温は23.3℃、この値は、山形気象台が1890年(明治23年)に観測開始以来、123年間の最高記録です。第2位が2007年の22.2℃ですから、今年の9月残暑の厳しさはダントツであったことがわかります。
この暑さ、産米の品質に悪影響をあたえるのでないか。心配されるところですが、今年の成育特徴によると、一穂に着くモミの数(一穂モミ数)がやや少ないという調査結果も公表されています。このことから、品質が大きく落ち込むことはないのでないか?、と勝手に推察しています。
さてさて、この記録的な暑さ、地球温暖化が急速に進行しているせいなのでしょうか。

2012年10月 1日 11:14