厳しい残暑続く

 

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山形市郊外にて(8月19日:最高気温33.6℃)

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この指とまれグループ平吹正直君の「つや姫」圃場(8月20日)

山形は厳しい残暑です。8月10日から19日まで、連日最高気温32~36℃、今日も34℃、暑さは処暑の8月23日過ぎまで続くと予報されています。
朝夕はいくらか涼しくなったとは言え、アスク試験田のあぜ道に立ち、タオルで汗を拭き拭きながらの観察です。
この暑さで、8月10日頃と出穂が遅かった晩生種の「つや姫」の稔りも加速したようです。穂は垂れ、黄色味を帯びてきました。
一般に、出穂してから20日間の平均気温が27℃以上の高温で経過すると、基白米(玄米の胚芽に近い部分が白っぽくなる)や背白米(玄米の背の部分が白っぽくなる)と呼ばれる白未熟粒が発生し、品質を低下させます。高温による障害なのです。
「つや姫」は、高温に強く、白未熟粒は発生しにくいという優れた特性を持っているものの、油断は禁物です。昨年産の「つや姫」は9月初めに襲来した台風によるフェーンと、その後の少雨の気象経過の影響を強く受け、一等米比率が91.4%と残念ながら低下しました。つやつやした粒に仕上げるための水管理や適期刈り取りなど、高温に対応した技術は欠かせません。
昨年の轍を踏まないよう、残暑が続く今は、田んぼに水を入れ、高温から「つや姫」を守ってやる、暑さに負けない高品質米作りの決め手です。




 

 

2012年8月20日 10:33