酒米づくりへの新たな挑戦(9)

 

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疎植栽培(左)と慣行栽培(右)の出穂状況(8月6日)

JA金山酒米研究会松沢信矢会長
が酒造
8.6金山疎植.jpg好適米「出羽燦々」の高品
質生産をめざす
「疎植栽培」の8月
6日の成育状況は次の
通りです。
出穂は、前年と比較し1~2日早ま
りました。7月中旬の予想では、出
穂は遅れるのではと予想していた
のですが、7月第6半旬からの猛暑
で、スピードアップしたようです。止
葉の葉色はほぼ前年並みです。ま
た、慣行栽培も同様の傾向です。
さて、本年は、田植えから出穂まで、病害虫の発生や気象災害といったトラブルらしいものはほとんどなく、順調な成育経過をたどってきました。
しかし、天気予報によれば、これからも暑さは続くとのことです。気になるのが、9月に入ってからの暑さです。昨年は、9月の暑さで粒が小さくなり、県内の平場地帯での酒米の品質は低下しました。
その点、松沢さんの田んぼには地下水、という地の利があります。高温下での地下水のかけ流し、加えて、下葉と根の働きが長く維持できる疎植のメリットを生かすことで、刈り取りまで、一粒一粒に十分なデンプンを蓄えた高品質米を生産する、挑戦は続きます。
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疎植栽培(左)の下葉は慣行栽培(右)に比べて枯れあがりは少なく、長く維持される(8月6日)

 

 

2012年8月 7日 11:47