「つや姫」10万分の1の米(五十嵐佳子著)を読んで
穂揃期の「つや姫」(天童市にて)
山形の人と自然が10年余の歳月をかけ育み誕生した米「つや姫」、コシヒカリをしのぐとも称されるおいしい米、数多ある米の品種の中で、今、もっとも輝いていると言っても過言ではありません。
つや 姫のセールスポイントは、何と言っても、ごはんのおいしさ、白さ、つやなど、名は体を表すの 優れた特性にあります。おいしさを生むために、さまざまな困難を乗り越えた育成者、田んぼで汗したベテラン生産者の手、さらには全国的な知名度を得るため県とJAが一緒になってのPR活動などなど……。
「つや姫」が誕生し、新しいブランド米への道のりには数々のドラマがありました。作家五十嵐佳子氏が故郷への熱い思いを込め、そのドラマを書き上げたのが「つや姫」10万分の1の米です。このたび角川学芸出版から刊行されました。
その内容は、読むまでの楽しみにとっておきましょう。読者諸氏は、「つや姫」をぜひ食べてみたい、「つや姫」を育んだ山形の地をぜひ訪れてみたい、そんな思いに駆られるでしょう。一読ください。
つや姫(右)とコシヒカリ(左)
2012年3月22日 10:16