400年続く山形市の新春行事「初市」
山形市の新春行事「初市」が10日開かれました。市の中心部十日町から七日町は、縁起物などを求める大勢の家族連れの買い物客でにぎわいました。
初市の起源は、出羽山形藩57万石の初代藩主最上義光公の治世時代、約1600年までさかのぼるとも言われています。
所狭しと270もの露店が立ち並び、商売繁盛や長寿を願う「かぶ」や「白ひげ」、それに山形ならではの「ひょう」(すべりひゆをほしたもの)などの野菜、色鮮やかな「団子木」、初あめ、さらには「まな板」、「臼」と「杵」といった木工品などなどが販売されていました。
かっては、まな板や金物など、生活必需品が主だったと思われますが、今では、「焼きそば」屋さんの売り声が一段と大きくなってきたような感じでした。これもB級グルメ?の影響でしょうか。
400年もの長い間、その時々の社会を反映させながら、延々と続いてきた山形の風物詩、時は変わろうとも、近郊農家の素朴な手作りの品々は絶やさないで欲しい、こんな思いで人ごみにもまれながら、初市を楽しんできました。
2012年1月11日 11:09