平成24年、明けましておめでとうございます

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   平成24年1月1日 山形市郊外から月山を眺望

 明けましておめでとうございます。本年もアスク試験田のあぜ道から、イネの成育、お米の情報、そして折々の山形の風物詩などを書きまくります。ご愛読ください。
 山形の正月三が日はめずらしく穏やかな天気に恵まれ、郊外からは真冬の月山を眺望できました。その雄大な姿に、今年はきっと良いことがある、それに向かって進むことへの勇気をもらったような気がしました。DSCN2396.JPG
  アスクの仕事始めは5日、雪が激しく降りしきる中での出社でした。この日は、社員が商売繁盛、五穀豊穣、無病息災などなどを願いながら餅をつくのがアスクの恒例行事になっています。
 搗きあがったもちは、早速、納豆、あんこ、雑煮、そして枝豆をゆでつぶし、砂糖を混ぜた”ずんだ”で頂きました。それに、山形名物の”青菜づけ”を添えて。
 さて、今年は”うるう年”、東北地方DSCN2404.JPGでは、「うるう年には不作なし」とは長老からよく聞かされることわざです。その根
拠のほどは不明です。
 そこで、山形県の”うるう年”における米の作柄を調べてみました。それを表したのが下のグラフです。
 明治37年から平成20年までの104年間で”うるう年”が27年あります。そのうち、作柄が平年を上回ったのが(グラフの上の棒)18年でした。下回ったのが9年、その中でもっとも低下したのが昭和51年と63年、ともに冷害によるものでした。したがって、過去の数字からみれば、作柄が平年以上になる確率は約70%になります。さて、この真偽は?、想定外が多いこの頃ですから。
 ここ数年、山形県の米の作柄は、夏の猛暑などに痛められ、作柄はいまひとつ盛り上がりません。「うるう年に不作なし」、このことわざが現実になることを願う今年の米づくりです。 
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2012年1月 5日 14:18