「出羽燦々」の品質向上をめざし指切りげんまん

      DSCN2331.JPGのサムネール画像
        鳥海山を背景」に白の競演(真室川にて、12月2日)
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 12月3日、JA新庄もがみ「指きりげんまん」のグループ13名が来社しました。酒造好適米「出羽燦々」の生産に取り組んでいる40歳台の若い担い手、指村会長を先頭に、研究熱心な面々です。
 グループが結成されて3年目、出羽燦々の品質は年々向上し、また、メンバー間による品質のバラツキは小さくなってきました。
 本年の品質概況をみると、グループ平均で整粒歩合69.3%、玄米千粒重27.8g、心白率23.7%、そして玄米タンパク含量7.5%でした。この中で、特筆されるのが千粒重の大きさです。本ブログ(11月9日)で紹介しているように、本年産米は粒の厚さがなく、総じて小粒の傾向があるのに対し、グループの千粒重は22年産より0.5gは大きことです。
 その要因について、登熟後半まで田んぼが乾きすぎない水管理を講じたことで9月の暑さの影響を受けなかったのでないか、と語っています。また、タンパク含有量が22年産米より低下し、メンバー間のバラツキが小さかったのは、7月11日にお互いのたんぼを巡回し、葉色や成育量から穂肥の時期・量を検討し合った結果によるものでないか、とも語っています。
 本年の品質の結果に基づいて、グループが対応した技術を報告しあうことで、来年に向けて、さらなる高品質の酒米づくりをめざすことへの意を新たにした検討会でした。
 検討会後は「指きりげんまん」のメンバーと、JA、アスクの関係者との懇親会が大いに盛り上がった山形の夜でした。

                   

2011年12月 5日 11:35