来年の酒米づくりへ向けて

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              山形市郊外の西蔵王・龍山には初雪が
 山形市郊外の西蔵王・龍山に初雪、例年のこととはいえ、冬間近を告げています。
 さて、底冷えする11月14~15日、アスク種子生産圃場で生産された酒造用米品種「羽州誉」・「龍の落とし子」・「山酒4号」・「酒未来」・「改良信交」・「京の華」・「酒の華」・「キヨニシキ」・「はなの舞」・「雪化粧」の種子調製の作業を行いました。
種子用コンバインでの刈り取り、さらに乾燥した種子には芒(ぼう)や枝梗(しこう)がついていて、そのままでは来年のタネまきに支障をきたします。これらを取り除く必要があります。
 通常、県の指定種子圃場では大型の調製機械が設置されていますが、こちらは小型の脱芒機や唐箕などに工夫をこらしての調製作業です。これらの作業を担当したのが「この指とまれ」の若い担い手、山口泰弘、平吹正直君の両名です。
 ひとつの品種が終了したのちの掃除がまた大変です。機械類を分解して、一粒たりとも残っていないかに目を光らせます。
 このように、アスクでは両君の手慣れた、しかも厳正な作業によって本年は約5000kgの種子を生産しました。これらの種子は、来年の春には生産者の手元に配布され、蔵元でおいしい酒を醸すのです。
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 手慣れた作業で(山口泰弘:左、平吹正直:右の両君) 

2011年11月16日 15:05