酒米づくりへの新たな挑戦(4)

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 8月に入り、暑さが戻ってきました。酒米の里、金山町の白壁の家並と街中を流れる堰で泳ぐ鯉に一層の涼味を感じます。
 JA金山酒米研究会松沢信矢会長がより高品質をめざし挑戦する「出羽燦々」の疎植栽培が出穂を迎えました。出穂は昨年並みの早さです。これは、7月の平均気温が平年より2.6℃と異常に高く経過したためです。
 これまで濃く推移していた葉色は慣行栽培のものと同程度になりました。一株の穂の数と一穂に着くもみ数は間もなく決まりますが、疎植栽培では、一株に着くもみ数は慣行栽培の倍近くになります。
 それだけに、これから刈取までの50日間、葉と根の働きをできるだけ長く保ち続け、一粒一粒に十分なデンプンを貯えさせることが高品質の決め手となります。
 猛暑時の地下水のかけ流しなどのきめ細かな水管理、地の利を生かす松沢さんの挑戦はまだまだ続きます。
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 出穂を迎えた出羽燦々       疎植栽培と慣行栽培の葉色の推移

2011年8月 5日 11:55