酒米づくりへの新たな挑戦(3)
夏の月山(牛首の大雪渓とシラネアオイの群生)
JA金山酒米研究会松沢信矢会長が、酒造好適米品種「出羽燦々」のより高品質栽培をめざし、疎植栽培に取り組んでいます。田植後50日目を経過した7月15日に成育調査をしました。その結果は
①草丈は慣行栽培より5~6cmほど長い。
②一株の茎数は、最高分げつ期を過ぎ、前回(7月5日)より減少していますが、慣行栽培よりは依然として2倍ほど多い。
③葉色は、中干しによって前回より褪色してきましたが、慣行栽培よりは濃い。
という成育状況でした。茎の中には幼穂が1cmほどに育ち、出穂は8月5~7日頃と推測されます。ガッチリした太い茎、イモチ病の病斑はみられず疎植栽培のイネは逞しく育っていることがわかります。
中干しの終了を待っての穂肥で必要なもみ数を確保する、さらに、ケイサンの散布でイネの登熟を高めるなど、松沢さんの猛暑に負けないコメづくりへの挑戦はまだまだ続きます。
疎植栽培の成育状況(7月15日)
2011年7月19日 12:12