五月晴れのもとで、アスク社員田植え

DSCN1499.JPG 暑くもなく、寒くもなく田植え日和の5月17日、恒例になっている社員による試験田の田植えが行われました。銘酒「十四代」醸造元高木酒造の高木顕統専務がはせ参じてくれました。
 河合社長の激励の言葉を受け、一斉に田んぼへ。早乙女達の華やかな声、泥に足をすくわれ悪戦する新人などなど、いつもながらの賑やかなアスクの田植風景です。
 とはいえ、試験田に作付するのは、酒造好適米品種「羽州誉」・「龍の落とし子」・「山酒4号(玉苗)」・「酒未来」・「京の華」・「改良信交」、それに「キヨニシキ」・「はなの舞」・「雪化粧」・の原々種(もとになるタネ)の生産ですから、、他の品種の苗と混ざらないよう、緊張感をもっての田植です。
 また、試験田には、これらの品種と「出羽燦々」・「出羽の里」・「美山錦」の成育や品質を調査する「酒造好適米品種特性比較試験」も設置されています。
 社員が一本一本植え付けた苗は成長し、8月の初めには穂を出し、9月下旬には刈り取られます。その間、品種の特性を維持するために、草の長さ(稈長)や穂の出る時期(出穂期)を調べて異株の抜き取り作業などを行います。刈取後は品質(心白歩合、タンパク含有率)調査を行います。
 こうした厳しい管理のもとで育て、生産した種子は酒米生産者の手に渡り、そして、蔵元の手でおいしい酒を醸すのです。
 また、「品種特性比較試験田」では、10日ごとに草の長さ、茎の数、葉の数などの調査を行います。刈取後には、収量や品質を調査し、これらのデータは、作柄情報として本ブログから流すこととしています。ご活用ください。
 田植えは1時間ほどで終わりました。試験田に立つ看板のもとで、震災の一日も早い復興と、今年もまた、出来秋を喜んで迎えることを期待しながら、社員一同それぞれのポーズで写真に納まりました。
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 社長の激励の言葉を受けて      早乙女達の手つきははなれたもの
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 アスク試験田の全景(5月18日)    酒造好適米品種の採種圃場(5月17日)

2011年5月18日 09:40