桜花爛漫、アスク試験田のタネまき

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 「つばさ号」霞城公園の桜花を車窓に(4月20日) 穀雨、月山には新雪が

 穀物が芽を出し、その成長を助ける「穀雨」の4月20日、山形は冷雨、月山では雪が降りました。一転して21日はポカポカ陽気、桜花爛漫のこの日はアスク試験田のタネまきです。
 アスクが酒造好適米「羽州誉」・「龍の落とし子」・「山酒4号」・「酒未来」・「改良信交」・「京の華」、本年からは新たに「酒の華」を加えた種子生産と酒米品種の成育・品質調査を行う試験田を設置していることは、本ブログでたびたび紹介しています。
 種子生産は、品種のすぐれた特性が失われないよう、厳密に行う必要があります。このため、アスクでの種子の生産と供給は、原々種子(元種)⇒原種子⇒酒米生産者という流れになっています。
 原々種子というのは元種で、田んぼで厳選した株から採種したタネです。原種というのは、原々種子を増殖したタネです。DSCN1281.JPG
 本年のタネまきは、不順天候が続いたこともあり、例年よりは5日ほどの遅れです。原々種は1品種5系統ずつに分けての手まきです(写真右)。
 隣の作業場では、平吹正直君ら山形ハーベストのメンバーが原種の機械播きです。種子生産用のタネまきですので、一粒たりとも他品種と混じらないよう、気を使いながらの作業です。でも、そこには春を待ちかねた農家の生き生きとした喜びを感じます。
 は種した育苗箱はハウスに並べます。箱の上には保温のためのマットを被覆します。これから田植までの約1ヵ月間、晴れた日はマットを取り除いて太陽の温もりを与え、冷えた夜はマットを掛けて暖かくしてやります。毎日の天気とにらめっこしながらの管理が続きます。幼子を育てるように。
 (下の写真は、酒米生産に取り組む若い担い手、この指とまれグループのは種状況です)

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は種後はマットを被覆(原種)    原種のは種(平吹正直君)     

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 大型は種機による大量育苗(押野弘行君) 家族総出の作業(山口泰弘君)
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        アルバイトの山大生が活躍(山口浩伸君)

 

2011年4月21日 13:57