春は名のみの
三寒四温とはいうものの、山形の春は、ここ数日、不順な空が続いています。例年になく多く降り積もった雪も消え、アスク試験田の褐色の土、そして蕗の薹が顔を出し、春近しを感じたのもつかの間、再び雪景色に一変しました。”春は名のみの”というところでしょうか。
「米の山形酒の国」の大きな看板が立つアスク試験田では、今年も酒造好適米「山酒4号(玉苗)」・「龍の落とし子」・「羽州誉」・「酒未来」・「改良信交」・「京の華」などの原々種(もとになる種子)の生産と、酒米品種の成育・品質などの特性調査を行います。今、それら品種の種子の準備作業に追われています。
雪解けを待って、間もなく、米づくりがスタートします。アスク試験田の「あぜ道」から、今年もまた、山形の米に関連する最新情報を、季節季節の風物を織りこみながらお送りします。お楽しみに。
試験田の雪もようやく消える(3月9日) 一日にして雪景色へ(3月10日)
試験田付近の土手には蕗の薹が 「龍の落とし子」・「京の華」の原々種(系統栽培用)
2011年3月11日 10:27