22年産米の品質と「つや姫」のおいしさを学ぶ
1月13日、アスク社内会議が開かれ、その一環
として、”22年産米の品質とつや姫の食味”についての勉強会が行われました。
その内容を紹介しましょう。22年産米の品質と食味については、
①夏の猛暑、とくに夜温が高いことによって白未熟粒が多く発生し、「はえぬき」「コシヒカリ」など殆どの品種では一等米比率が低下したこと
②その中で、「つや姫」は、一等米比率98%を確保し、高温に強いことが証明されたこと
③米の成分も、品質と同様に高温の影響を受け、玄米タンパク含有率は「はえぬき」、「コシヒカリ」、「ひとめぼれ」ともに例年より0.5%ほど高めだったこと(アスク調査による)
④これに対し、玄米アミロース含量は18%台
で例年より2%ほど低めだったこと(アスク
調査による)
⑤以上のことから、22年産米は、品質は低下
したものの、アミロース含量が低下したこともあって、良食味が確保されたのでないかなど、アスクが調査したデータに基づいての具体的な紹介がありました。
次に、「つや姫」の食味評価については
①「つや姫」の炊飯米の表面には、細繊維状構造に加えて、膜状構造が認められ、これらの構造が「つや姫」の良好な光沢の一因であること(茨城大 新田洋司ら:日作紀第78(2)より引用)
②精米タンパク含有率はコシヒカリと同程度の値であること(アスク調査)
など、学会で報告された写真とアスクが調査した結果のグラフなどで紹介されました。
”これからもお客さんに喜ばれる高品質のお米を提供したい”、社員一同、講師の説明に熱心に耳を傾け、メモをとる手にも力の入った勉強会でした。
品種別玄米タンパク含有率 品種別アミロース含量
つや姫」の炊飯米の表面構造 「つや姫」と「コシヒカリ」の精米タンパク含有率
2011年1月17日 12:02