山形県産新品種「つや姫」の販売スタート

 暑い暑い夏が終わりほっとしたのもつかの間、刈取りに入った途端の長雨です。今年の山形県の米づくりは、猛暑と秋の長雨という異常気象に見舞われました。気温が平年を下回ったのは田植後と稲刈りのわずかの期間だけ、あとはグラフに見られるように平年(青線)を大きく上回って推移しました。

稲作期間の気象(平.JPG


 猛暑に負けたのか、米粒の外観は予想されたように、白未熟粒が多いなど、品質は例年よりは見劣りするなど、悪天候の秋空を見上げながら、生産者にとって気の休まる日はありません。
 こんな中で、期待されているのが県産新品種「つや姫」です。現在のところ、全量一等米ということで、高温障害に強い品種としての評価が高まっているようです。
 見た目の品質の良さだけではありません。生産者は、おいしさのバロメータである米のタンパク含有率が6.4%(水分15%)以下であることなどの厳しい出荷基準をクリアしなければなりません。
 「コシヒカリ」をしのぐとされる良食味、高品質を最大のセールスポイントとする「つや姫」の本格デビューが10月3日にスタートします。「つや姫」への期待は日に日に高まっています。
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 刈取前の「つや姫」、丈が短く倒伏に強い。
 

 

2010年10月 1日 13:35