暑さを乗り切れ、酒米の里「出羽燦々」

DSCN0740.JPG 立秋が過ぎたというのに、依然として猛暑、とくに、最低気温が25℃の寝苦しい夜が続いています。
 稲とて同じです。夜温が高いと、稲も寝苦しいため呼吸作用が盛んになります。このため、昼に貯め込んだデンプンの消費が多くなり、米が小さくなる、未熟粒が多くなるなど、品質が低下する要因になる、と言われています。
 そこで暑い中、酒米の里金山町の「出羽燦々」の成育状況を見てきました。心字雪渓の残雪を抱く鳥海山を眺望する「出羽燦々」の田んぼの穂はすでに垂れ、黄色みを帯び、例年より稔のスピードが早いのに驚かされました。
 金山町は県内の北部ですので、気温は山形市より3℃ほど低く経過しています。このため、暑さによる品質低下などの心配は平たん部よりは軽いと思われますがそれでも油断は禁物。早い出穂と早い登熟に対応した適切な水管理、カメムシ対策など、品質低下を防ぐ栽培管理の注意を生産者に呼びかけたところです。
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 「出羽燦々」の調査圃場               柿崎公一氏圃場


 

 

 

2010年8月10日 10:07