アスク試験田の成育状況(6月30日)

 

 雨が降り続く中での成育調査、6月下6月30日.JPG
旬の気温が高く経過したことから、6月
30日の成育は、平年より草丈が長く、茎数はやや少なくなっています。
 穂をつける茎を有効茎、穂をつけない茎を無効茎と呼んでいます。例年、穂の数は400本/㎡ですから、右の表から、6月25~30日に有効茎の数が決定されることが分かります。この時期以降に発生する茎はほとんどが無効茎になります。
 そこで、無効茎の発生を抑制し、根の健全な成育を促すため、田んぼに溝を掘る作溝という作業を行います。その後は、中干しといって、10~15日間ほど水を入れず、田んぼにひび割れができる程度まで干します。そして、再び田んぼに水が入る頃、茎の根基には幼穂が生まれてくるのです。
 作溝・中干し作業は、稲の成育を健全にするでけでなく、秋に大型のコンバインが稼働しやすいなどのメリットがあります。作溝・中干しは蒸し暑い空のもとで行われますが、稲刈りに備える、「備えあれば憂えなし」の作業なのです。
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 作溝した酒未来の圃場             作溝機による作業

2010年6月30日 13:04