明けましておめでとうございます

 明けましておめでとうございます。本年も「あぜ道日誌」よろしくお願いします。
蛙と一緒に冬眠していましたが、屠蘇の香りに誘惑され、のこのこ起きてきました。
外は、新年早々の雪降り続きで、あぜ道は深い雪におおわれています。
 でも、巷間、雪の多い年は豊作とか、そう願いたいものです。また、冬の寒さが厳しいほど、訪れる春は楽しいものです。それを待ちながら蕗の薹とともに、再び眠らせていただきます。DSCN0412.JPG

    (アスクの屋上から蔵王連峰を望む:平成21年12月30日)

 閑話休題 :正月といえば餅。古代から、正月や四季折々の神事やお祝い事に餅を作り、神棚にそなえる私たちの生活の中に続いています。「餅つきと喧嘩は一人でできぬ」、「意見と餅はつくほどねれる」、「餅は餅屋」などなどのことわざも多くあります。それだけ、餅は私たちの生活に強く結びついているということでしょう。 
 餅にはもちろん「もち(糯)米」が用いられます。米のでんぷんの性質として「うるち(粳)」と「もち(糯)」があります。でんぷんにはアミロースとアミロペクチンとがあって、この二つの配分で「もち」になったり「うるち」になったりします。「もち」にはアミロースがまったくふくまれていません。100%がアミロペクチンです。これに対して、「うるち」は10数%から20数%のアミロースを含み、残りがアミロペクチンです。米粒を縦に割って、切り口をヨード液で染めてみると、「うるち」は黒く染まり、「もち」は茶色に染まります。また、「もち米」は「うるち米」と違って、白く不透明ですから、外観上からも見分けがつきます。
 「もち米」も、完熟するころは「うるち米」と同じく透明ですが、完熟し乾燥すると、急に白化し、不透明になります。これを「もち米」が「?化(りょくか)」すると呼び、農家は「ハゼる」と呼んでいます。
 さて、「もち米」と「うるち米」の品種を交配すると、それから実ったタネ(F1)はみんな「うるち米」になってしまいます。しかし、このF1のタネをまいて育てた稲からのタネ(F2)からは、3/4が「うるち米」で1/4が「もち米」となって現れます。このように、「うるち米」と「もち米」の違いは、親から子へとメンデルの法則に従って、規則的に伝えられるのです。
 ところが、最近の稲の品種の中には、「うるち」でもない「もち」でもない米が誕生しています。「低アミロース米」と呼ばれる品種です。その代表的な品種がミルキークインでしょう。アミロース含量の低い粘りのある「うるち米」として、また米の加工食品の原材料として利用されています。

 

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 (アスク社員総出で餅つき:平成22年1月5日)

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 (女子社員手作りの納豆もち、あんこもち、雑煮、それに赤カブの漬物をそえて)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2010年1月 5日 11:03