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「つや姫」、「雪若丸」最高評価の特Aに

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日本穀物検定協会は令和元年産米の食味ランキングを26日発表しました。県産米では、全国的な人気を誇るブランド米「つや姫」と、本格デビュ-2年目の雪若丸がともに最上級の特Aを獲得しました。「つや姫」特Aは山形県産が10年、宮城県産は7年、そして島根県産は5年連続と安定感を示しています。雪若丸は2年連続です。特A復活をめざした「はえぬき」は一歩及ばずA評価でした。今回は全国の産地から155銘柄がエントリ-され、そのうち特Aの取得数は54銘柄、エントリ-数全体の1/3を占めています。特A数は過去最多であった前年より1銘柄減ったものの、産地間競争が一段と激しくなってきました。今後も秋田県や福島県などで新たな高級ブランド米が登場してくる見込みです。
 「つや姫」と「雪若丸」の姉弟が群雄割拠するブランド米競争を勝ち残っていく、その戦略は姉弟の特性を生かすおいしい米づくりの技、にあると言っても過言ではありません。今年の米づくりに励む生産者にエ-ルを送ります。

(2020年2月27日 10:28)

山酒4号(玉苗)を酌み交わす

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あいさつする河北町酒米研究会 奥山会長 出品酒の美味しさを説明する弊社桜井専務)
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ホスト役の研究会の皆さん

 2月22日夕方、山形県河北町どんがホールで、酒造好適米「山酒4号(玉苗)」の生産者(河北町酒米研究会奥山喜男会長)と町民が交流を深める「第7回全国銘酒まつり」が開かれました。
 会場には100人以上の町民が集い、山酒4号(玉苗)が醸す銘酒を酌み交わしました。山酒4号は昭和50年代に当時の村山農業高校の生徒達が、「金紋錦」と「山田錦」を交配、育成した品種です。一時途絶えましたが、研究会と弊社が復活させた酒米品種です。この日出品された山酒4号(玉苗)は次の8銘柄です。
 ☆吟醸華味之至山酒4号 (日本清酒 北海道)
 ☆大吟醸吟星四十 (墨廼江酒造 宮城県)
 ☆純米大吟醸無濾過サバイバル (冨士酒造 山形県)
 ☆純米大吟醸玉苗  (秀鳳酒造 山形県)
 ☆大盃特別純米吾妻玉苗 (牧野酒造 群馬県)
 ☆帝松プレミアム純米吟醸生原種  (松岡醸造 埼玉県)
 ☆嘉泉 田むら 山酒4号  (田村酒造場 東京都)
 ☆特別本醸造 鍋島  (富久千代酒造 佐賀県)
 また、地元蔵の和田酒造「純米雪女神」、「純米ぼんだら出羽燦々」、朝日川酒造「山吹極番外編山田錦、「山吹極純米亀の尾」も出品され、手作り料理を肴に、和気あいあいの楽しいひと時を過ごしました。

 




 

(2020年2月25日 09:50)

酒米適性による酒米サンプルの分類と特徴

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 アスク品質調査室には、品種・産地を異にする県内外から酒米サンプルが年間600点ほど持ち込まれます。これらのサンプルについて、玄米の形状(長さ、幅、厚み)、心白率、玄米千粒重、整粒歩合、玄米タンパク含有量等、酒米適性に関係する特性を調査しています。酒米特性は品種、生産年、生産者によって変動します。各形質間には相関関係があります。サンプル調査から、品種、生産年による酒米適性の把握や比較をするには調査する形質数が多くなるほど複雑になります。そこで、多くの調査形質を総合化して2次元のグラフで散布図として表示できれば、視覚的に品種・生産年・生産者別の特徴や比較が可能になります。そこで、統計学的手法である主成分分析を適用し、それぞれの主成分に意味づけされた酒米適性で生産年、生産者の分類を試みました。(注):主成分分析とは、p個の変量X1,X2・・・・・・、Xpのもつ情報をm個(m<p)の総合特性値Z1,Z2・・・Z(主成分と呼ぶ)に要約する手法)
 サンプルは平29年、平30、令1年産五百万石(富山県産、506点)、山田錦(兵庫県産、327点)、出羽燦々(山形県産、214点)、調査形質は玄米の粒長(X1),幅(X2),厚さ(X3),、千粒重(X4),心白率(X5)、玄米タンパク質含有率(X6)である(以下、変量と呼ぶ)。データ数は、総計で6300点である。
 五百万石:第1主成分スコアZ1と第2主成分スコアZ2の散布図を見てみよう。第1主成分は、X1(粒長)、X2(粒幅)、X4(千粒重)、X5(心白率)の負荷量がプラスで大であることから、第1主成分は玄米の大きさに関する総合特性値で酒米適性として好ましい”量的因子”と意味づけした。
第1主成分スコアがプラスで大の方向には量的因子が大きいサンプルが分布する。第2主成分は、X3(粒厚)の負荷量がプラスで大、X6(玄米タンパク質含有率)の負荷量がマイナスで大であることから、第2主成分は粒厚とタンパク含有率に関する総合特性値で酒米適性として好ましい”質的因子”と意味づけした。このことから、散布図の第1象限に分布する29、30年産の1/2ほどのサンプル群が量的、質的因子ともに大で、酒米として望ましい特性を有しているとみられる。これに対し、第3象限に分布する令1年産の1/2ほどのサンプル群は前者とは対称的である。第1と第2主成分の累積寄与率は74%であった(6変量のもつ情報量のうち、二つの成分で74%の情報量があることを示す)。

 山田錦:第1主成分、第2主成分とも各主成分に対する意味づけは五百万石と同様である。散布図から、第1象限には29年産、第4象限には30年産、そして第2象限に令1年産のサンプルが多く分布していることが読み取れる。サンプルは第1主成分の量的因子では平29=平30>令1に、第2主成分の質的因子では平29=令1>平30に位置していることから、酒米として望ましい特性を有しているのが29年産とみられる。第1と第2主成分の累積寄与率は70%であった。

 出羽燦々:主成分に対する意味づけや生産年別サンプルの分布は五百万石、山田錦とほぼ同様であった。

 以上、五百万石、山田錦、出羽燦々に3か年のデータを込みにして主成分分析を適用したところ、第1、第2主成分に対する意味づけ、両成分の累積寄与率は3品種とも同様の結果を示した。主成分分析によって、生産年を明瞭に分類できたが、富山県、兵庫県、山形県と産地が異なること、また、品種特性が異なるにもかかわらず、類似の結果が得られた要因は明らかでない。今後のデータ積み重ねで確認したい。 

 

 

(2020年2月17日 11:09)

酒米の里づくりフォーラム(第22回)盛大に

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出羽燦々の部で知事賞を受賞した長沼和弥さん
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酒米生産者、蔵元が一堂に会しての交流会

 酒造好適米の品質、栽培技術の向上をめざす酒米の里づくりフォーラムが12日山形市で開かれました。フォーラムでは優良酒米コンテスト表彰が行われ、本ブログでも紹介している「ゆびきりげんまん(JAおいしいもがみ)」の長沼和弥さんが出羽燦々の部で最高賞の県知事賞を、奥山仁明さんが酒米協議会長賞を、そして美山錦の部で大沼 敦さんが全農山形会長賞をそれぞれ受賞しました。おめでとうございます。
 フォーラム終了後は恒例になっている酒米生産者、蔵元、関係者など140名が一堂に会しての交流会です。雪女神、出羽燦々、出羽の里、美山錦が醸す銘酒を酌み交わしながら、暖冬の影響などを話題に、今年の酒米づくり、酒造りへの決意を新たにしていました。

(2020年2月13日 10:32)

令和元年産水稲の市町村別収量(山形県)

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  山形県における令和元年産水稲の作柄は、10a当たり収量が629kgで青森県と並んで全国トップでした。これを市町村別でみると、収量がもっとも高かったのが中山町679kg、次いで天童市671kg、山形市668kg、そして河北町、飯豊町、川西町、長井市の村山、置賜地域の市町村でした。
 東北地方の市町村別では、1位がつがる市(青森県)で681kg、2位が中山町、3位が五所川原市(青森県)、以下天童市、山形市が続き、上位10市町村を山形県7、青森県3市町が占めています。 
 産米品質では、1等米比率が県全体で90.5%、品種別では「つや姫」が97.2%、「雪若丸」96.9%、「はえぬき」90.36%と高い等級比率となっています。令和元年産の山形米は量・質とも全国トップクラス、まさに米どころとしての面目躍如でした。
 その一方で、昨年は全国的に猛暑、洪水の気象災害に見舞われました。令和2年に入ってからも少雪、高気温の異常気象が続きで水不足などが心配されています。今年の米づくりは、豊作に慢心することなく”緊褌一番”!。


 

 

(2020年2月 4日 11:10)

山形、1月の平均気温観測史上最高

1月平均気温.jpg 明日は立春ですが、山形の今冬はずっと春のような陽気が続いています。山形気象台の観測データによれば、1月の平均気温は観測史上(1890~2020年)最高の2.3℃を記録しました。
田んぼから見る周囲の山々の雪も例年より少ないように感じます。除雪用具の出番がないまま、春を迎えるのでしょうか。
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(2020年2月 3日 11:31)
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