インドハリアナ州のあぜ道から(30)

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カルナルの種苗会社で育った「はえぬき」  坪刈りで収量を調査
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ターバンした人が社長(白ひげ)と福社長(黒ひげ) インド稲には稲麹病の発生がみられる

 7月中旬に田植した「はえぬき」、3か月余りで刈り取り期を迎えました。山形の米作りから見れば1か月早い収穫です。急ぎ現地のイネ刈を支援するために渡印しました。その状況を数回にわたって報告しましょう。
 10月7日早朝デリー市内を出発 、車で5時間ほどでハリアナ州カルナル(Karnal)に到着、ここでは種苗会社Harbir Agrotech Pvt.Ltd が「はえぬき」を試作しています。「はえぬき」は強い日射を浴び、穂は鮮明な黄金色というより濃い黄金色に輝いています。早速、現地の稲刈り鎌で刈り取り。生籾の水分は18%ほど、そのまま1日ほど乾かせば水分は16%ほどになるでしょう。過乾燥にならないよう強くお願いしました。収量は、㎡当たりの生もみ重から換算して、4トン/haほどか?。この程度の収量ならまあまあ満足できる数字でしょう。種苗会社だけに圃場はきれいに管理され、雑草、異品種混入は見られませんでした。
 びっくりしたのがインド稲の穂に稲麹病がみられたことです。山形県では気温が低い山間部で散見されるのですが、暑いインドでも発生するとは意外でした。 

 

2018年10月15日 14:58