アスク試験田の成育状況 2(6月20日)

DSC_0151.JPG                   麦秋の月山
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アスク試験田の成育(6月20日)

 早いもので夏至、これからは日の長さが少しずつ短くなると思うとなんとなく寂しく感じます。
 試験田の酒造好適米の成育は分げつ最盛期に入り、6月20日現在では、対平年比で草丈131%、茎数115%、そして葉数は0.4枚増と平年を大きく上回っています。6月中旬の気温が平年を2.0℃も高く経過したことで草丈はとくに長くなったと考えられます。
 このことから、成育は総体的には2~3日早まり、成育量も多いことから、当面の対策は過剰成育を抑えるための作溝・中干しを適期に行うことです。試験田の茎数は全品種の平均で433本/㎡に達しています。平年の穂数は400本/㎡ですから、茎の数は穂の数をすでに上回っています。茎の数はこれで十分です。
 無駄な茎の発生を抑えるには、田んぼの水を一時落としたのち溝を掘り、土に小ヒビが入る程度まで干します。この作業は作溝・中干し作業と呼ばれています。”大粒の米”を作る酒米づくりには、この作業は欠くことができない基本技術の一つです。
 

2016年6月21日 13:42