あぜ道日誌

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こめづくりの優れもの"作溝作業"

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作溝する山口泰弘さん(酒未来の田んぼで)   平吹正直さん(羽州誉の田んぼで)
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作溝を終えたアスク試験田と龍の落とし子の種子田

 今日の山形はむし暑く、最高気温31℃、週末からは梅雨らしい天気が続くと予報されています。稲の生育は一段と緑を増し、逞しくなってきました。葉の数は9枚目に達しています。この頃からの生育の特徴は、これまで増え続けた茎は穂を着ける茎(有効茎)と穂を着けない茎(無効茎)とに分かれることです。7月に入ってから出現する茎の殆どは無効茎になると言ってよいでしょう。このため、無効茎の発生を抑え、有効茎歩合(総茎数に対する有効茎の割合)を高めるのが、米づくりのポイントの一つになります。一方、湛水している田んぼは気温の上昇とともにワラの腐熟で硫化水素が発生し、根の生長を妨げます。
 そこで、無効茎の発生を抑え、根の健全な成育を促すため、いったん水を落とし、田んぼの数か所に溝を掘る「作溝」を行います。その後、10日間ほどは水を入れず、小ヒビがはいるぐらい乾かします。中干しと呼んでいます。中干しで稲の葉は黄色味を帯び硬くなり、根は下へと深く伸びます。
 作溝・中干しは稲の生育を健全にするだけではありません。稲刈りの時にも、田んぼの乾きが良いためコンバイン走行に効力を発揮します。米づくりにとって、作溝作業は一石二鳥、三鳥もの優れものなのです。
 

(2017年6月29日 10:21)

県内、9日遅れの梅雨入り

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 気象庁は山形県を含む東北地方南部が21日に梅雨入りしたとみられると発表しました。平年より9日遅いということです。
 しとしと降り続く雨に、咲き始めた紫陽花が生き生きと見えます。一歩郊外に出ると、刈り取り間近の 褐色の麦穂と一段と濃さを増してきた稲の緑が麦雨に煙っています。
 

(2017年6月23日 09:51)

アスク試験田の生育状況(6月20日現在)


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      夏至の山形は雨が降り続いています。間もなく梅雨入りでしょうか。昨日は最高気温32℃の真夏日だったのに。 
 さて、6月20日現在のアスク試験田の酒米の生育状況ですが、6月に入ってから低温が続いたことから(気象図の黒線)遅れているようです。茎数は平年比84と少なく、葉数は-0.6葉となっています。生育は3日ほどの遅れ となっています。
 県内の「はえぬき」・「つや姫」の生育も茎数が平年比87、葉数は-0.4~-0.6葉で、生育は同じく2~3日の遅れということです(米づくり技術情報№4)。
 このことから、今後の栽培管理は、①茎数が少ないことから引き続き浅水管理で分げつを促進させ、有効茎(穂になる茎)を6月25日までに確保すること、②その後は、落水し作溝・中干しを行い、7月10~15日の穂肥までにはガッチリした茎に育てる、がポイントになります。
 蛇足ながら、試験田から見る月山の残雪は例年よりは多いような気がします。低温の影響でしょうか。

 

 

                          
 

 

(2017年6月21日 10:32)

GAP認証7年目に向けて

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一段と緑の濃さを増した酒米の里金山

 酒米の里金山、日に焼けた酒米研究会の皆さんが6月19日、GAP認証に向けての研修会に集いました。
 研究会がG・GAP(グローバルギャップ)の認証を受けたのが平成22年です。全国の酒米産地では初という快挙を成し遂げ、爾来、会員のうち20数名がGAPを実施してきました。
 今、農産物の生産にとって、GAP認証は必須条件になろうとしています。東京オリンピック、パラリンピックの開催を迎え、マスコミの見出しにも”GAP”という用語が頻繁に見られるようになりました。
 金山酒米研究会が逸早くGAPに注目し認証へ向け努力してきたことに改めて敬意を表しますとともに、アスクは今後ともG・GAPに取り組む酒米生産者を支援していきます。

(2017年6月20日 14:17)

山形日本一さくらんぼ祭り賑わう

DSC_2120.JPG     山形日本一さくらんぼ祭りで賑わう旧県庁前広場
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 爽やかに晴れわたった6月17~18日、旬を迎えた特産さくらんぼのイベントが県内の各地で開かれました。中でも山形市中心部での「日本一さくらんぼ祭り」では、そうめんの代わりにさくらんぼを流す「流しさくらんぼ」をはじめ、多彩な催し物が繰り広げられ、来場者は17万人とか。
 さくらんぼの旬は短いです。山形のさくらんぼ食べに来てケラッシャイ!。
 

(2017年6月19日 10:45)

山形、さくらんぼ一色に

 山形は夏を迎えたのに、連日低温注意報が出され、梅雨冷えのような天気が続いていますが、6月の山形といえば、”さくらんぼ”(地元ではおうとうとも呼んでいます)です。今日(14日)のNHK総合テレビあさイチでも山形のさくらんぼを紹介していました。
 鈴なりに実った赤い”さくらんぼ”に心がなごみます。紅さやか、佐藤錦、そして紅秀峰とこれから1か月間、山形の里はサクランボ一色に包まれます。
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(2017年6月14日 10:04)

"ASK愛山"種子生産の田植え

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 幻の酒米とも呼ばれている酒造好適米品種”ASK愛山”、その愛山をアスク社員が兵庫県小野市の松本栄一さんの田んぼで田植えをしました。なぜ、山形からわざわざ兵庫県まで行って田植えを?と思うかもしれませんが、この事業を始めてもう5年を経過しました。
 ASK愛山は兵庫県で生まれた品種です。アスク試験田に植えると、出穂は9月入るため、山形の気象の下では十分に育つことはできません。そこは適地適作、愛山の生まれ故郷で育み、その優れた特性を退化させずに厳正な種子を生産する、これがアスクの姿勢でもあります。
 昨年選抜した5系統の苗は山形で育て、新幹線で現地に持ち込んでの田植え作業です。順調に育てば9月初めには出穂し、10月半ばには収穫できるでしょう。もちろん、出穂期などの特性調査やイネ刈りにも社員が出向きます。
 ここで生産した種子(原原種)は、来年に松本さんの20アールの田んぼで増殖され(原種)、さらにその種子は再来年に生産者用となります。愛山の酒米としての優れた特性を維持し続けるには種子生産が基本です。そのための地道な取り組みは欠かせません。

(2017年6月12日 11:53)

アスク試験田の生育状況(6月10日現在)

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試験田の生育状況           生育調査するアスク若手社員

 5月16日に社員が田植えしたアスク試験田の6月10日(調査日は9日)現在の生育状況は次の通りです。草丈は長く、茎数はかなり少なく、葉数も少なめとなっています。気象図からわかりますように、田植え後は高温で経過しましたが、6月に入り、気温は低く、日照時間は少なく経過しました。このため、深水で管理してきましたが、深水になりすぎたようです。この管理が、気象の影響以上に分げつの発生を抑制し、草丈を徒長気味にしたと思われます(反省・・・・・)。もちろん、生育はこれからの気象推移や管理で大きく変化しますので、今後の栽培管理で回復を図っていきます。
 試験田の生育調査は10日ごとに実施し、その結果は酒米の作柄情報としてできるだけ早く、タイムリーに本ブログから流します。ご活用ください。

(2017年6月12日 10:54)

初夏の置賜盆地

DSC_2076 - コピー.JPG                初夏の飯豊連峰と置賜盆地
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霧が晴れた空にくっきりと姿を現わした飯豊連峰と散居集落(飯豊町にて)
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水鏡のように映える田植えが終わった置賜盆地(南陽市十分一山から)

 6月6日、山形は爽やかに晴れ渡りました。芒種が過ぎ、初夏と呼ぶにはちょっ節が過ぎたような気がしますが、空はまさに初夏。この日の米沢市の最高気温は24.8℃、最低気温は7.1℃、朝方は深い霧に包まれましたが、霧が晴れるや飯豊連峰がその雄大な姿を見せてくれました。田植えが終わったばかりの置賜盆地を撮ってきました。ご覧ください。

(2017年6月 7日 11:34)

イネを低温から守る水管理

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 6月に入り、梅雨寒むのようなぐずついた天気が続いています。空はどんよりと曇り、試験田に一本植えした苗は強い西風になびいています。
 この時期、イネは活着し”分げつ”が発生し始めています。例年なら、”分げつ”発生を促すには水深を2~3cmの浅水にし日中は止水にします。この方法は水温を上げるのには最適で、分げつの発生を旺盛にするからです。反対に、低温・日照不足で水温が上がらないときは深水にします。
 この指とまれの山口泰弘、平吹正直さんの田んぼでは水を深く湛めイネを低温と風から守っています。このような水管理に効果を発揮するのが雪解けを待っての畔塗りです。畦畔からの漏水を防ぎ、田んぼの水深を保ち、水を温めます。転ばぬ先の畔塗り作業と、一枚一枚の田んぼを回り、きめ細やかな水管理を行うことはイネの生育を調整するための重要な技術なのです。

(2017年6月 5日 11:52)
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