出来秋を喜ぶ

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【8月 出穂、おいしい米づくり本番】

猛暑を凌ぐ

8月に入ると、稲の茎はさらに大きく膨らみ、出穂期を迎えます。一年でもっとも暑い時です。
出穂まもなくに、猛暑が続いたり、フェーン現象により高温の乾燥した風が吹いたりすると、穂は白くなり、その後の実りは不良になります。
このときも、田んぼに深く水を入れ、稲体が暑さで衰弱しないよう守ります。

いもち病、カメムシを防除する

 稲にとって、恐ろしい病気が「いもち病」です。夏、曇天が続き蒸し暑い日が続くと、葉に紡錘形の病斑が現れ、穂は白く枯れ、穂の首の部分やもみにも発病し、米は実らなくなります。そこで、「いもち病」は穂が出揃ったころに薬剤散布で防除します。

穂いもち病
穂いもち病の被害 

 

 今、稲作農家が頭を痛めているのが「カメムシ」の被害です。カメムシは、黒い斑点米を発生させ、品質を著しく低下させます。

カメムシ被害粒
カメムシ被害粒 
(図説;東北の稲作と冷害) 

 カメムシは、農道・畦畔ばかりでなく、田んぼ周辺の休耕地・堤防・道路法面などの雑草地で増殖します。このため、稲作農家のみでは防除は困難です。地域ぐるみで草刈りをするなど、カメムシが発生しにくい環境づくりが、防除の基本です。

【9~10月 出来秋を喜ぶ】

稲刈り

9月に入ると、稲穂は垂れ下がってきます。「実るほど頭の下がる稲穂かな」。田んぼの水を落とし、コンバインなどの収穫機械が稼動しやすいようにしておきます。

草刈作業
稲刈り前の草刈作業
刈り取り
コンバインによる刈り取り・脱穀

 もみの黄金色が一段と鮮やかに映えてきます。稲刈りをいつするかは、収量・品質・食味に大きく関係します。刈り取りを始めるのは、穂が出てから毎日の平均気温を足した「積算気温」1000℃に達し、全体のもみのうち青いもみの割合が15~20%、そしてもみの水分が25%前後、この3条件に達したときです。

 今の稲刈りはコンバインが主流です。刈り取りと同時に脱穀し、もみはコンバイン内のグレンタンクに貯蔵されます。タンクがいっぱいなると、こんどはトラックに積み込み、自宅の乾燥機、あるいは農協のカントリーエレベータやライスセンターへと運びます。

もみは乾燥機へ
もみは乾燥機へ(水分15%まで乾燥) 

 稲わらは、コンバインの後部に装着したカッタで細断され、田んぼ一面に散布されます。

もみの乾燥

田んぼから運搬したもみは、乾燥機に入れられます。コンバインで刈り取ったもみの水分は、刈り取り日の天気によって違いますが、25%ほどの水分を含んでいます。この水分を火力や遠赤外線などで15%まで落とします。
乾燥機にはコンピュータが組み込まれ、自然乾燥と同じような条件で乾燥させます。
カントリーエレベータでは、もみは自動的に乾燥され、田んぼの城のようなライスタンクに貯蔵されます。そして、もみすり・選別・計量・袋づめなどが一貫して行われます。

カントリーエレベータ
カントリーエレベータ
(刈り取ったもみの集荷、
乾燥、玄米調製、保管)

自然乾燥
自然乾燥