アスク試験田酒米品種の作柄(令3年産)

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 県内の積雪(1月24日現在)は、大蔵村肘折の231cm(平年225)を筆頭に、西川町大井沢205、尾花沢市124(99)、米沢市92(60)、山形市45(25)で平年を上回る状況となっています。ここ、数日は冬晴れが続き、除雪作業は一休みといったところです。
 さて、アスク試験田の調査がようやく終了、その結果が上図です。黒棒が本年値、白棒が平年値(平18~令2年の平均値)です。㎡当たり穂数は平年並み~やや多、一穂もみ数は並み~やや少、㎡当たりもみ数(穂数×一穂もみ数)も並み~やや少、精玄米粒数歩合(総もみ数に対するふるい目幅2.0mm以上の玄米粒数の割合)は平年より高め、そして千粒重は全品種とも平年より高め、その結果、収量は全品種平均で63.5kg/アール(篩目幅2.0mm)、平年対比108%でした。3年産の高い収量は、もみ数はやや少なめでしたが、登熟要素(精玄米竜数歩合、千粒重)が良好であったことによるとみられます。
 山形県の本年の10アール当たり収量は626kg、作況指数104で全国1位となっていますが、試験田の作柄もほぼ同様の結果を示しました。久々に酒米らしい大きな粒が確保されました。

 

2022年1月25日 09:46