新平年値の気温高め

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5月14日に田植えしたアスク試験田、苗は活着し新葉がまっすぐに

 5月14日に田植えしたアスク試験田の酒造好適米品種は、田植え後の天気に恵まれ早くも根付き(活着)、新葉がまっすぐに伸び始めています。葉枯れも少なく、いつもの年より緑が濃く見えます。
 さて、気象庁は19日、新たな気象平年値を公表しました。それによれば、稲作期間(5~9月)の半旬別平均気温は旧平年より0.5℃ほど高めで、日照時間はほぼ同一です。気温の上昇は全国的で、その背景には温室効果ガスの増加による地球温暖化による長期的な昇温傾向と、数十年周期の自然変動の影響によると気象庁は解析しています。
 昨年の気象は記録づくめ、7月の日照不足、8月高温で品質は低下しました。とくに、酒米品種にとって、出穂以降の高温化は玄米の品質低下、酒質低下の大きな要因ともなっています。高温に強い酒造好適米品種の育成、栽培技術の導入など、酒米生産にも高温対策が喫緊の課題となっています。
平年値推移.jpg 月別気温差.jpg

 

2021年5月20日 13:44