20年産酒造好適米の品質調査

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穀粒判別器(サタケ) 近赤外分析装置(ビーエルテック)

 早いもので12月、残り一枚になったカレンダーには冠雪の山々が目につきます。雪の訪れとともに、アスク品質調査室は連日酒米産地や蔵元から送られてくる酒米サンプルの品質調査に追われます。そこで威力を発揮するのがサタケ穀粒判別器(醸造用玄米)、近赤外分析装置(ビーエルテック社)の機器です。穀粒判別器は、酒米の整粒歩合、心白率、胴割れ粒歩合、玄米形状(玄米の長さ、幅、厚み)を、近赤外分析装置は玄米のタンパク含有量を短時間で測定します。いずれも酒米品質の良否判定には欠かせない項目です。
 調査室で測定したデータは、産米品質や酒質向上に役立つよう生産者や蔵元の下に送ります。また、研修会の資料作成用のデータとしても活用きるようにしています。
 本年産米の品質は県内外産ともに千粒重はやや小さめです。その要因について、気象、栽培面から解析し、本ブログで報告したい。
 

2020年12月 1日 10:43