金山酒米研究会"令1産米"の品質概要
酒米の里金山、例年ならば1m以上もの雪に覆われる豪雪地ですが、今年の冬はどうなっているのでしょうか。1月26日現在でわずか5cmの積雪。少雪の影響が心配されます。
さて、JA金山酒米研究会の令1年産酒造好適米「出羽燦々」の品質調査の結果がまとまりましたので、その概要を紹介しましょう。
千粒重、タンパク質含有量の年次推移 玄米千粒重の度数分布(平28~令1)
①整粒歩合はやや低め(平均78.8%)
②玄米千粒重は小さい(平均26.0g)
③玄米タンパク含有量は並み(平均7.6%)
④ふるい目幅2.0mmに対する2.1mmの収量比は93%、30年産より高い。
玄米千粒重は図に示したように、令1年産(赤棒)は小さいほうに分布しています。千粒重が小さい要因については本ブログ(1月21日)では、もみサイズが小さく形成されたためとしています。
玄米一粒の長さ、幅、厚みの玄米形状と千粒重との関係をみたのが下図です。令1年産は平29、30年産に比べ長さ、幅、とくに幅が小さいことがわかります。とくに幅が小さい。一方、厚みは両年よりは厚いことが分かります。
以上から、令1年産の外観品質は、粒の長さ、幅は小さめであっても、厚さが厚く、小さいながらも豊満な粒と言えよう。
2020年1月27日 13:42