月山の雪景色を見ながら種子調製

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活躍するだつぼう-君
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創意工夫を凝らした種子調製作業

 11月8日の早朝、中腹まで雪に覆われた月山がその姿を見せました。月山には雪がよく似合います。冬の訪れを知らせるころに始まるのが、アスク種子田で収穫した酒造好適米品種の種子調製作業です。
 アスクが取り扱っている酒造好適米品種は、「羽州誉」、「龍の落とし子」、「山酒4号」、「酒未来」、「改良信交」、「ASK愛山」、そして「キヨニシキ」。「はなの舞」の原々種(令和2年原種生産用種子)と原種(同生産者用種子)、これ以外にも「酒の華」、「雪化粧」など、実に多様です。種子生産を一手に担っているのが「この指とまれ」の山口泰弘、平吹正直さんです。15年目になるベテラン。
 種子調製の施設は、写真からも分かりますように、二人が創意工夫を凝らしたものです。フレコンを持ち上げるフォ-クリフト、もみの芒(のげ)、枝梗(しこう)、ワラくずを取り除く脱芒機、充実したもみのみを選別する回転型選別機、昇降機、秤をつなぎ合わせ効率的に作業を進めます。一品種の作業が終えるごとに丁寧な掃除は欠かせません。作業は4日ほど続きます。原々種子の調製にはタイガーカワシマ社のだつぼー君を新規導入しました。2.2mmのグレイダーで選別した種子はこれまでよりきれいに仕上がり、効率も上がりました。
 種子は20kgずつ紙袋に詰め、来年の3月に酒米生産者のもとに届けられます。その量は5000kgを超えるでしょう。”山形の地酒”それを支えているのが二人の地道な取り組みにあると言えるでしょう。

 

2019年11月19日 09:52